「まだ小さいけど、ちゃんと練習できるかな」
「人の話を聞けるかな」
「武道って厳しそうだけど、うちの子でも大丈夫かな」
幼年部の体験に来られる保護者の方は、いろいろな心配があると思います。
実際、幼年部の子どもたちは一人ひとり全然違います。
最初から大きな声で挨拶できる子もいれば、なかなか道場に入れない子もいます。
話をしっかり聞ける子もいれば、途中で集中が切れてしまう子もいます。
それでいいと思っています。
幼年部の練習で、私がまず一番大切にしていること。
それは、
「拳法を好きになってもらうこと」
です。
武道ですから、基本的には厳しいものです。
挨拶をする。
人の話を聞く。
技を練習するときは一生懸命やる。
できていなければ注意することもあります。
でも、幼年部の子どもたちに最初から厳しさばかりを求めて、拳法そのものが嫌になってしまったら意味がありません。
だから幼年部では、
基本は楽しく!
笑顔で練習できる環境を大切にしています。
ただ、「楽しい」と「何をしてもいい」は違います。
楽しく身体を動かすときは、思いっきり楽しむ。
でも、先生が話をするときは聞く。
技を練習するときは一生懸命やる。
遊ぶときと、やるときの切り替え。
幼年部では、そんなメリハリのある練習を目指しています。
成長するスピードは、
みんな違う
子どもたちを見ていると、本当に一人ひとり違います。
すぐに技を覚える子もいれば、ゆっくり覚えていく子もいます。
大きな声が出せる子もいれば、最初は挨拶するだけでも緊張する子もいます。
それでいいと思っています。
学校では、1年生の次は2年生、2年生の次は3年生と進級していき、その学年の内容に合わせていかなければいけません。
でも、拳法は違います。
その子、その人のペースで
成長していけばいい。
そのために「帯」があります。
小学2年生の緑帯もいれば、40歳の緑帯もいます。
年齢や学年ではなく、自分が今いる帯で必要なことを一つずつ身につけて、できるようになったら次の帯を目指す。
早い人もいれば、ゆっくりな人もいる。
それでいいと思っています。

「楽しい」から
少しずつ変わっていく
最初は、
「拳法、楽しい!」
それだけで十分だと思っています。
でも、続けていくと少しずつ変わってきます。
昇級試験がある。
新しい帯が欲しくなる。
試合に出てみる。
勝てば嬉しい。
負ければ悔しい。
試験や試合では、普段の練習とは違う緊張感もあります。
そして、試験に合格して新しい帯を締めたときには達成感があります。
そうやって、最初はただ「楽しかった拳法」が、
「次の帯を取りたい」
「もっと上手になりたい」
「試合で勝ちたい」
という目標に少しずつ変わっていく。
そして、目標ができることで、練習にもやりがいが出てくる。
私は、この流れがすごく大切だと思っています。
まずは、拳法を
好きになるところから
武道ですから、帯が上がれば求められることも少しずつ増え、練習も厳しくなっていきます。
だからこそ、その前にまず必要なのは、
「拳法が好き」
という気持ちだと思っています。
好きだから練習する。
練習するから、できることが増える。
できることが増えると、もっと楽しくなる。
そして、いつの間にか目標ができる。
最初から強くなくてもいい。
最初から上手にできなくてもいい。
その子のスピードで、一つずつできることを増やしていけばいいと思っています。
笑顔で楽しく。
でも、やるときはやる!
幼年部では、拳法を好きになることを一番大切にしながら、その中で少しずつ武道としての厳しさも学んでいく。
そんな練習を目指しています。